皆さま、こんばんは。
このような辺境まで、お越し頂き、ありがとうございます。

本格的に暖かくなってきましたが、そうなるとメダカちゃん達の動きも活発になってきます。
そして同時に始まるのが、恋の季節……と言うほど綺麗なものでも無い繁殖活動です。

メダカちゃんを育てている方はお分かりかと思いますが、ただメダカちゃんを増やだけならそれほど難しい事ではありません。
ですが、メダカを飼い始めたばかりの初心者さんは、不安に思っている方もいらっしゃると思います。

そこで、今回は2年ほどメダカを育ててきた私から見て、メダカを増やす際のコツや気を付けることについてご紹介しておきたいと思います。

繁殖させたい場合の基本をおさらい

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まずは、メダカちゃんたちに卵を産ませて、それをどう管理していけばいいかを簡単におさらいしていきたいと思います。

① メダカちゃんが抱卵する条件は3つ

冬の間にメダカちゃんをお迎えした方は、お分かりかと思うのですが、多分、殆どのメダカが抱卵(卵を抱える)しなかったと思います。

それは、メダカちゃんが抱卵する条件を満たしていなかったからなんです。
では、どうなったら抱卵するのでしょうか? その条件を確認していきましょう。

〇 水温が暖かくなる(大体25℃以上)

まずメダカちゃん達が、恋の季節が来たことを意識してくれないと、抱卵は始まりません。
じゃあそれは何かといえば、その一番の要因は水温にあります。

春が来てメダカ達が活発に動けるようになって初めて繁殖活動が開始されます。
なので、ある程度水温が上がってくれないと、メダカ達は行動を起こしてくれません。

〇 強い光と朝と夜のメリハリがある事

割とこの条件は見落とされがちなので、注意が必要です。
特に屋内で飼育されている方で、常にライトをつけっぱなしとか、逆につける時間が不規則だったりすると抱卵しづらくなります。
昼間は明るいリビングで、夜は照明つけっぱなしとかだと、メダカちゃんも抱卵しづらいですね。
っていうか、何なら寿命が短くなるまであるかもしれません。ソースは私(アホ

自然界のメダカが抱卵した場合、卵を産み付ける行動をするのは明け方です。

私も少なくない時間を同じ部屋でメダカ達と過ごしてきておりますが、抱卵や求愛行動自体は昼間に行われることもあるのですけど、抱えた卵を擦り付けてお腹から外す行動は、暗くないとやらない傾向にあります。(絶対ではない)

明け方など特に、メダカが水草に卵を擦り付けるために跳ねて水音が響くことがあります。
半分寝ながら、今年も始まったなーと思いつつ二度寝することも多いので、メダカの本能とはそういう物なのでしょうね。

〇 健康・栄養状態が良くないとそもそも繁殖しない

これは感覚的に理解できると思いますが、良く食べ良く動く元気なメダカでないと繁殖しません。
なのでエサは基本的に良くあげていると思うのですが、割とこの時期それが原因で水質を悪化させて、パタパタと逝かせることが多いので、バランスに気をつけましょう。

② 餌の量が増え、水温が上がるからこそ水質悪化に特に注意

先に書いたことの繰り返しになります。
これは私も毎年やらかしてきたので、気持ちとしては凄くわかるのですが……
この時期、メダカたちは水温が高くなって活発化してくるので餌を凄い勢いで食べるようになります。

先ほども書きました通り、抱卵するには栄養状態が良好であることは必須条件なので、それは良いのです。
なのでこちらもついつい多く与えすぎてしまいがちなのですが、それが原因で水質が凄い勢いで悪化することがあります。

しかも、冬の間は水温が低く変化しにくかったのであまり気にしてなかった方が多いと思うのですけど、その冬の水替え感覚のままエサだけ増やすと、手遅れになる事が多いんです。

メダカは強靭な生命力を持っているので、そう簡単には逝かないですが、限界に到達したときには時すでに遅く、手遅れで、パタパタと落ちていくという場面を私も何度か経験しています。

水温も上がって水質悪化の速度も加速するこの時期だからこそ、特に注意して見てあげて下さいね。

③ 抱えた卵を擦り付ける場所を用意しよう

これは必須というより、単純に採卵して管理する際に、そのような場所が無いとどうにもならないという事です。

良く100均の物を上手く使って、産卵床を作る方法なんかも紹介されています。

また市販のものもあったりします。

そして、私は過去のブログで何度も書いておりますが、ホテイアオイを強くお勧めしております。

浄化機能を持ちつつ、産卵床にもなるので、個人的にはこれに勝るものはありません。
ですが、めちゃくちゃ増えるのでちゃんと間引いて管理しましょう。

ちなみにこれも良く書いておりますが、このホテイアオイやメダカなどは、決して自然へと返してはいけません
可哀相だからと思う優しい気持ちは否定しませんが、それやったら環境破壊まっしぐらなので、絶対にダメです。特にホテイアオイを世に解き放とうものなら、最悪、駆除に数千万円かかるレベルで被害が出ます。

青い悪魔の異名は伊達ではないので、もし増えすぎたら生ごみと同じ燃えるゴミでちゃんと処理しましょう。
同様に改良メダカも外来種扱いされており既存の日本のメダカを駆逐する要因になってますので、こちらも放流とか間違ってもしないように!

ちゃんとルールを守って、楽しいメダカライフを送りましょうね。

④ 採卵したら隔離は必須

この記事の趣旨がメダカを増やすコツなので、増やしたい方向けに書きまとめておりますが、仮に増やしたくない場合は、採卵せず放置すればあまり増えません。

逆に言えば、もちろん環境によるのですが採卵して管理しないと、増やしていくのは割と難しかったりします。
何故ならメダカは卵だろうと稚魚だろうと口に入れば何でも食べるからです。

自分の産み付けた卵だろうと、折角孵った自分の子供だろうと、お腹がすいたらお構いなしに食べます。
なので増やしたくなかったら、そのまま放置するのが一番です。

何というかマッチポンプ感が半端ないんですけど、それがメダカ界の掟のようなので仕方ないですね。

環境によっては隠れられる場所が多いと、稚魚も生き延びて育つ場合も多いんですけど、狭ければ狭いほど、数が多ければ多いほど、生存確率は低くなるわけですね。

という訳で、逆に言えば無事に孵したかったら採卵して親から離さないといけません。

ちなみに容器なのですが、私はカップラーメンの空き容器や丼物の空き容器などプラスチック製の捨てるものをリサイクルして使っています。
見栄えを気にされる方は、100均などで適当な容器を購入して使えばよいかと思います。

兎に角、隔離さえできれば良いのと、2週間ほど育成できればいいだけなので、この程度のもので十分です。

⑤ 採卵した後、管理する方法は主に2つ

では、採卵した場合はどうすれば良いのでしょうか?
これも過去記事では既にご紹介しておりますが、改めて簡単にまとめておきますね。

〇 採卵した後カルキ水(または殺菌剤)につける方法

もし別容器が用意できて少量で育てるようでしたら、私はこちらの方法をお勧めします。
卵の中には未受精卵もありますので、そういった卵は腐ります。
その過程で受精した健康な卵も巻き込んでしまうので、腐らないように卵を消毒してしまう必要があるわけです。

その中で最も簡単な方法が水道水(カルキ水)に漬けてしまう事です。
採卵したら別容器に入れた新鮮な水道水(ここ重要)にドボン。これだけです。

カルキ(塩素)は時間が経つと抜けてしまい、殺菌効果がなくなりますので、殺菌には蛇口から出したばかりの水道水を使いましょう。

ちなみに受精卵は膜が固くなりカルキも通しませんので、安心して漬けちゃって下さいね。

その後、孵化した稚魚をその容器、もしくは別の容器で育てていきましょう。

〇 採卵した後、選別して飼育水につける方法

先ほどもご紹介しました通り、折角の卵が腐ってしまうのは未受精卵が主な原因なので、未受精卵と受精卵を仕分けしてしまえば消毒の必要は殆どありません。

また仕分けした後、すぐに稚魚用の飼育水に入れることができるので、初めから稚魚の為に飼育環境を用意できている場合は、こちらの方法の方が生まれた後の管理は手軽です。

環境によっては親のいる水槽を間仕切りして、稚魚用スペースを確保した上でそこで育てる方もいらっしゃるでしょう。
その方が複数スペースを用意しなくていいので楽かもしれませんね。

この場合は先ほどにも書きましたが、ある程度稚魚が大きくならないと、親に食べられてしまうので、そこだけは注意が必要です。

⑥ 稚魚には最初エサを食べられない子も多い

無事、孵化して泳ぎ回る可愛い稚魚たちを見るのは楽しみですよね。
ですが、可愛いからと言って、その愛情を餌の量に反映させてしまう方もいらっしゃるのではないでしょうか?

残念ながら重すぎる愛情がさく裂した結果、食べきれないエサを与えてしまうと、あっという間に水質汚染を招いて、全滅なんてことも起こりえます。

また稚魚は生まれてすぐは本当に小さいので、そもそも餌を口に入れることができません。
目の前にエサがあっても口に入らないとそのまま餓死してしまうのです。

生まれたばかりの稚魚たちは、そのお腹に栄養袋を抱えていますので、数日(2日位)はその栄養を使って生き延びることが可能です。
ですから、メダカの稚魚が生まれてもすぐにはエサを与えず、まずは様子を見ましょう。

特に先に申し上げた通り、エサの量と大きさには注意が必要です。

メダカは口の大きさ以上のものは基本的には食べられません。
ある程度育ってくると、一回吸い込んですぐ吐き出すことで細かくしようとしたりしますが、稚魚は吸い込む力が弱いのであまりできていません。

なのでエサはなるべく小さくて稚魚でも飲み込める物が良いでしょう。

こちらの稚魚用エサは、パウダー状で沈みにくく、お勧めです。

また餌が手に入りにくい場合は、グリーンウォーターなどを作ってエサ代わりにするのもありでしょう。
微生物が住み込んでいる河川の水や、飼育水などを流用して作ることが可能です。
ですが、一番重要なのが日の光と水温の維持なので、私のような都心の屋内飼育中心だと割と厳しいです。
立地によっては日の光がうまく取り入れられない環境もありますからね。

自分の環境に合わせて、うまくエサを用意してみてくださいね。

〇 油膜には注意が必要!

割と見逃しがちなのが、油膜や水面状態の悪化です。
水質全体の悪化は、メダカ自体が強靭な生き物なのである程度は許容できます。
ですが、油膜が張っている状態は、稚魚にとってある問題があるので注意が必要なのです。

これはエサをあげた時にすぐに分かるので、知っていれば対処が可能です。

エサをあげたときにエサがパーッと水面を広がるなら問題ないです。

ですが、エサが広がらずボテッと塊のまま存在する場合、注意が必要です。
その場合は水面に油膜が張っていて、エサの拡散を防いでいる可能性が高いです。

油膜自体は、水温の変化やメダカ達の活動の変化で、割と頻繁に張ることが多いです。
原因は主に水中のバクテリアの総量変化によるものなので、何か変化が起こっている指標になりますが、そこまで心配する必要はありません。
これを防ぐには常に水を循環させておく必要があるので、フィルターやポンプで水流が生まれている場合は、油膜が張りにくいです。

ですが稚魚たちを育てるために隔離した場合、大抵は水流の無い環境で育てることになる事が多いので、油膜が頻繁に張ることになります。

先ほど書きました通り油膜が張る事自体は生物循環の一部なので、そこまで心配する必要はありませんが、稚魚に餌を与えるときは注意が必要です。

何故なら油膜が張っていると、エサがうまく拡散せずエサを食べられない稚魚が出てきてしまうからです。
油膜がエサを水面より上に押し上げてしまい、しかも細かく拡散しないまま団子状に押しとどめてしまうこともあるため、稚魚が思った通りに食べられず、エサやりの意味がなくなってしまう事態にもなりかねません。

餓死が頻発する場合は、特にこの状況が考えられるので心当たりのある方は水面状態に気を付けてあげてくださいね。

⑦ 生まれたらある程度育つまで環境は変えない

これも割と良くある事なんですけど、稚魚を別容器で飼っていると、どうしても水質悪化します。
なので数日おきに……あるいは1日毎にと、とにかく頻繁に水替えしたくなる方もいらっしゃると思うのですが、私はお勧めしません

理由は何個かあるので、ちょっと書いていきますね。

〇 きれいな水が必ずしも良いとは限らない

これは良かれと思ってやっていることが仇になるパターンなのですが、水を大量に換えてしまうと水質が激変します。
特に小さい容器で最初は育てていると思うので、少量でも水が変わると影響も大きいです。

とは言え、稚魚たちは環境変化に適応する幅が広いので、大体において耐えることは可能でしょう。
ですが、水替えをして綺麗な水に入れ替えてしまった場合、私の経験則から言うとですけど、多くの稚魚は弱い個体になります。

多分ですけど、水に不純物が無い状態が基本になって育ってしまうので、ちょっとした水質悪化にも弱くなってしまうのだろうというのが私の見立てです。

なので小さいうちに割と悪い環境に置いておいた方が、強靭に育つ印象が強いです。

ただ、本当に調整された綺麗な環境でないと育てない種もいると思うので、その辺りは希少度合いでうまく判断してあげて下さいね。

〇 水替え時に割と事故が起こる(自覚無し)

これもあるある何ですけど、生まれたばかりの稚魚って本当に小さいので、容器次第では割と見逃すことが多いです。

私は容器から稚魚を完全に掬いだしたと思っていて最終確認したら、何匹か隠れてたみたいなことを何度も経験してますので、自分の目を信用していません。

まぁ、それで見つけられなかったらそういう縁だった位には達観してますが、それでも可哀想な子は極力出したくないので、最近は、殆どの稚魚が孵ったと判断したら、稚魚用の育成環境に容器内の全てをどばーっと水や糞ごと流し込んでます(雑
それでも何故か容器にへばりついて残ってしまう子がいたりと、割と稚魚も侮れません。

やり方は色々あるとは思いますけど、変に水替えするくらいなら育つまで待つか、育成環境を別途作った方が良いかもしれませんね。

⑧ ある程度育った子はさくっと選別しよう

これは先ほどの採卵の話と被るのですが、稚魚の中にはドンドンと大きくなる子と、成長の遅い子が割ときっちりと別れます。
その結果、小さい子が大きな子に食べられてしまうことも、普通に起こるのです。

また大抵において、大きくなる子は気性が荒く他の子を虐めるようになるので、ある程度大きくなった子は早めに別の環境(例えば親の水槽など)に移した方が良いです。

巷では1cmくらいが基準値とされているようですが、要は丸呑みされない大きさになれば大丈夫です。
口を通らなければ食べられませんからね。

自然淘汰と言えばそれまでなのですが、個人的には成長が遅く手のかかる子ほど愛着がわくので、そういう子を生かせるように上手く選別していってあげると良いと思います。

⑨ 落ちてしまう子は必ず出る でも可能ならしっかりと受け止めて欲しい

これはメダカというより、生き物を飼う場合の最も大事な心構えですけど、生きている以上、いつかは星になって別れが来ます。これは人も含めて生き物の宿命でしょう。

もしかしたら自分のミスでそうなることもあるでしょうし、寿命でそうなるかもしれません。

優しい方は特に、ごめんねと自分を責めてしまうこともあるでしょう。
自分にはやはり資格が無いと思ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、もし可能であればですが、私は折角紡がれた縁を大事に受け止めてあげて欲しいと思っています。

その子が私達のもとに来たという事実は、奇跡のような確率を超えた先にある出会いなのです。

もしかしたら、その子は貴方の元に来なければ、もっと早くに星になっていたのかもしれないです。
もしかしたら、何か貴方にきっかけを与えるために、来てくれたのかもしれないです。
勿論、そこに正解とか真実とかは無いのだと私は思っておりますし、単なる気休めなのかもしれません。
ですが、その出会いに意味を見出すのは飼い主さんである貴方自身にしかできない事であると私は考えております。

ですから、願わくばその出会いに感謝を。
悲しい気持ちを、その子にせいにしたままにしないで上げてほしいです。

またこれは私の考え方なんですけど、もし自分が飼われていて星になったメダカの立場になったと仮定すると、まぁ、多分、恨み言をくどくどというような子はいないと思うのですよね。
ほら、うちの子良い子ばっかですし(親ばか)、何よりアホの子だし。

私が声をかけると集まってきますけど、彼らからすれば「餌が振ってくるぞ、えさーえさー!」みたいにしか思ってないですって。

なので、メダカ達の立場から冷静になって(?)考えると、きっと何も思ってないのが大半で、少ないですが感謝くらいはしてくれている個体もいると思いますよ。
メダカちゃん頭悪いんで(言い方)、そこまで複雑な思考は持てないと思ってますし。

それを「私がうまく育ててあげられなかったからもうメダカは飼わないようにしよう」とか言われても、メダカちゃんからしたら「えぇ……?」ってなると、私なんかは思っちゃいます。
ちなみに「メダカちゃんとの別れが自分にとってあまりに辛すぎるからもう嫌だ」なら仕方ないです。
その悲しみは飼い主さんのものなので、それを外からどうこう言うのは違うと思いますし。

ですが、願わくば例え自分にとって酷い結果であったとしても、そこに何かの意味を見出せるなら、ご自分の手で見出してあげてください。
優しい方であるからこそ、その子の短い生と出会いを受け止めて、出会えた意味を付加してあげられると思います。

出会いも別れもあるけどそれが楽しみの一つ

最後は精神的な部分を書きましたが、それも含めてメダカの飼育はお勧めです。
手軽に始められるのも利点ですし、場所もそこまで取らないので、もし興味のある方はこの機会にぜひ、メダカの飼育を始めてみてくださいね。

以前にこのような記事も書いていますので、もし興味のある方は読んでみて下さい。

最初は小さな環境から始めるのもありですし、面倒なら一式セットでそろえてしまうのもありです。

また今回の記事とは違った形で注意点を紹介している記事もありました。

とても分かりやすくまとめてありますので、こちらも宜しければ参考にしてみてくださいね。

繁殖して新しい個体を育ててみるのもメダカ飼育の楽しみなので、もしチャレンジしてみたい方は、この機会にぜひ!

今回の記事は以上になります。
お読みいただきありがとうございました。