皆さま、こんばんは。
このような辺境まで、お越し頂き、ありがとうございます。

花騎士では先日、投票イベントが開催され終了いたしました。
驚いたことに我が嫁であるシクラメンちゃんが中間で1位を獲得することもあって、
こちらで進めている企画も、俄然熱を帯びてきております。

一方で中間の結果も大事件だったのですが、実はこちらでも大事件が!
そんな感じのドタバタ劇を今回もご紹介です。

今までの活動履歴はこちらになります。


※注意

本作品に登場する人物は、リアルと著しく異なる脚色がされている場合がございます。
また、お話としての性質上、虚実織り交ぜながら作成しておりますので、ご了承ください。

【登場人物】

・泉絽 私の事です。基本的に私の主観で物語を見ていきます。(裏書担当!)
・りね 花騎士マンの生みの親です!(勿論、作画・デザイン担当!)
・すら 泉絽とは古くからの友人であり、シールコレクター界では大物らしい?(シール指南担当!)

花騎士マン 制作秘話【15】

FKG15

 【2021年 1月末】

 新年も明け、気が付いたらあっという間に1月が終わろうとしていた頃、粛々と進めていたシクラメン合同シール企画も、第一回目の締め切り日が迫ってきていた。
 今回は初めてという事もあり、余裕をもって期日設定を行っているため、必ずしもこの締め切り日に間に合わなければいけないという訳でも無かったのだが、流石、シクラメンを愛する絵師様達と言う事なのか、殆ど全ての方から既に作品を提出頂いていた。

 「締め切り前に、ほぼ全ての作品が揃うって凄いと思う」
 「すらさんや、それは当たり前の事では?」
 「泉絽氏、君、夏休みの宿題をちゃんと提出できた人?」
 「いいや? 最後の最後まで粘って、しかも何個か落とすタイプ」
 「ですよねー」
 「なるほど、そう考えれば確かにこれは奇跡だ」
 「いや、そこまでは言わないけど……」

 私がサボり癖のあるタイプだったので、皆の作品が期日通りに集まる事のありがたさが余計に身に染みた。そんな奇跡的な事が起きていたので、正直私はあまり心配することなく、淡々と企画をこなせていたのだ。
 勿論、油断はしていなかった。
 期日を迎え、前倒しできるなら試し刷りを早速しよう。
 そんな風にスケジュールを詰められる位には、順調であった。

 しかし、やはり想定外の出来事とは文字通り「降ってくるもの」なのだと知る。

 それは、一通のメールから始まった。
 
 「今日の夜に少しお時間いただけませんか?」

 それは今回ご参加頂いた、とある絵師さんからのものだった。
 「おや、何か作成の事で質問かな?」と思ったのだが、それなら直接ここで聞くだろう。
 そして一瞬、何となく「らしくない」と思った。そして、こういう時の勘は、意外と当たるものである。
 
 なのでと言う訳ではないが、何気なく情報収集の意味を込めてネットサーフィンをする。
 そこで目についたとある方の、とある情報が、私の漠然と感じた違和感を疑念へと変えた。

 え、えぇ? これはもしかしたら。いや、ま、まさか、ね?
 
 ただそうなった時の為に、心準備だけはしておこうと心に決める。
 そして、その夜……その絵師さんから、やはりと言うか驚天動地な情報がもたらされた。
 
 「すら氏……いるかね?」
 「はいよ、何だね、泉絽氏」
 「奇跡が起きた」
 「は?」
 「奇跡が」
 「いや、それは分かったけど、何?」
 「奇s」
 「だからもう良いから、何が起こったの?」
 「何が起こったかと言われれば、もう、感謝しかない訳で」
 「ダメだ、この人、早く何とかしないと」

 すらさんが、心底呆れたようにつぶやくが私はそれどころではないのだ。

 「だって、もうこれは、奇跡としか言いようがないでしょ! ありがとうございます!」
 「だからそれは何だと聞いているのだけどね!?」
 「そりゃ決まってるだろう! 参加してくれるって!!」
 「何に?」
 「シクラメン合同企画」
 「誰が?」
 「……それは言えないな」
 「なんでやねん!?」
 「いや、恐れ多くてその名を出すと、私は浄化される」
 「え、何その一周回って魔王みたいな存在」
 「貴様!? よりによってあのお方を、魔王呼ばわりとは!」
 「いや、だから誰って……あ、何か分かった気がする」
 「ちっ」
 「いや、何でよ……って、あれ? ええ? そう言う事なの?」
 「おわかりいただけただろうか?」
 「いや、言い方。それだと悲鳴しか出ないやつだから」
 「ある意味出たよ? 悲鳴」
 「あぁ……」

 アホなやり取りをして落ち着いた私と、同じくすらさんの間に、一瞬沈黙が訪れる。

 「で、本当なの? だって声かけられなかったんでしょ?」
 「かけられなかったねぇ……。無理だねぇ」
 「それがなんでまた」
 「もう、不思議な巡りあわせと言う他ないかなぁ」

 そう、これはもう本当に奇縁と言うか、何かの見えざる手の存在に触れた様な事象だった。
 
 勿論、もともといつかはお願いする腹積もりはあった。しかしまずは、合同シール企画を何度も出して軌道に乗せた上でいつかは……と言う、壮大に迂遠な方法で外堀を埋めていく予定だったのだ。
 花騎士と言う薄いつながりもある。だが、決定的な何かを引き出せるほどではない状況だったのは間違いない。私はしがない一団長に過ぎない。だからこそ、今回は諦めていたというのが実状である。

 だが、持つべきものは友達という事なのだろう。
 もしくは、本当に奇跡的な何かが噛み合わさったのだろう。

 この合同シール企画の話が本人に届き、そして更に奇跡的な事に興味を持って下さっただけでなく、最後の運を絞り切って、なんと寄稿にまでこぎつけたのだ。

 「何と言うか、そんな事ってあるんだね」
 「だなぁ。けど、きっと裏で気にかけて下さっていたんだろうなって思うよ」
 「それはありがたい事だね」
 「本当にね」

 正直、かなりお忙しそうにしているお方なので、私は無理だと思っていたし、そもそも邪魔になりたくなかった。
 しかし、そんな中で貴重な時間を割いて、更に少しでも意識を割いて頂けていたことが何より、嬉しく、そして申し訳ないとも思う。

 「で、それだとスケジュールは大丈夫なの?」
 「大丈夫だ、問題ない」
 「逆に不安になるんだけど、そのセリフ」
 「では、一番いい……」
 「それ以上はいけない!」
 
 「冗談はさておき、本当に大丈夫なのだよ。実は既に寄稿済みだったりします」
 「は? え? だってお話来たの今日でしょ?」
 「うむ。絵師さんって凄いよね。色んな意味で」
 「いや、それはやはりプロだからなのでは」
 「さすがは、公式絵師さん」
 「そこに関しては、関係あるのかないのか」
 「とにかく、本当にありがたい」
 
 本当にその一言に尽きる。
 諦めていた場所にまさかの着地。やはり世の中、何がどうなるか分からない物だと、つくづく実感した。
 そして、改めて寄稿して下さった絵師の皆さんや、勿論、参加して下さった公式絵師さん達に、心から感謝しつつ、良い作品を作ろうと心に誓ったのだった。 

シクラメン合同シール企画 進行中

現在、全ての絵師様の第一次入稿が完了し、試し刷りも終わりました。
それを元に修正する方も出てきますが、細かい修正の必要な方を除いて、ほぼ印刷準備が完了した状態です。

新たな絵師さんが飛び入り参加、その名は!

そんな中で、な、ななな、なんと!!!
あ、あの公式絵師さんが、緊急参戦して下さいました!!

ああ、もう、どうしましょう。落ち着け、私。

まずはその絵師様含め、参加して下さった皆様に本当に、心から御礼申し上げます。
そして、参加して下さった絵師様だけでなく、全てのシクラメン団長の皆さん、おめでとう!!

何より、私がおめでとう!!(便乗)

さて、ここまで示唆したら既に言うまでもないかと思いますが、今回、快く寄稿して下さった公式絵師様をご紹介です。

勿論、シクラメンちゃんのお義父様であり、公式絵師の麻の葉」さんです!
今回はこちらのラフ絵の完成バージョンを入稿いただいております。
このラフ絵だけでも既に、めっちゃ可愛いんですよね!
もう、シクラメンちゃんの幸せそうな表情が本当に最高なのです。

それに色が付くとね、あれですわ。艶っぽいんですわ。
とりあえずこれで、バームクーヘン1斤行けますね。
あれ、バームクーヘンって斤でいいのか? まぁいいか(あふん

そんな感じで、まさかの状況となりシクラメン団長的には、早く皆様にお届けしたくて仕方ない状況と相成りました。

そして麻の葉さんには、改めましてご参加・ご寄稿頂き、重ねて感謝申し上げます!

ありがとうございます、全世界にありがとう! これは家宝にしよう。うん。

試し刷りも終了し、最終段階に突入です!

公式絵師さん2人の参戦も相まって、更に全ての作品が無事出そろいました。
試し刷りも終わり、確認しましたが皆さんの個性が光るとても良い作品群となったと思います。

監修してくれたすら氏からも、目線が独自で面白いとのお言葉を頂いておりますので、シクラメンちゃんに興味のある皆様は、是非期待して頂ければと思います。

では、最終段階となりました作品群の白版をこちらにご紹介です。
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本当に有難い事に、複数の作品をご寄稿頂けた方もいらっしゃるので、当初の想定よりシール数が多くなりました。
その事で実は、裏で色々と大変なことになってたりしたのですが、それは次の話で扱いたいと思います。

もしこちらの合同シール企画を楽しみにして頂いている方がいらっしゃるようでしたら、次回の記事でその辺りの詳しい話もできると思いますので、お待ちいただければ嬉しいです。

また、今までの世に出した花騎士マンシールやグッズをまとめた記事を作成いたしました。

宜しければこちらもご活用くださいね。

今回の記事は以上になります。
お読み頂き、ありがとうございました。

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