皆さま、こんばんは。
このような辺境まで、お越し頂き、ありがとうございます。

今回は、こちらの記事でもご紹介した通り、私が同人活動に携わる事になったお話を
花騎士マンの制作秘話と言う形で、ダラダラとご紹介していきたいと思います。

いつも記事と違って、少し物語風に書いておりますので、予めご了承ください。

※注意

本作品に登場する人物は、リアルと著しく異なる脚色がされている場合がございます。
また、お話としての性質上、虚実織り交ぜながら作成しておりますので、ご了承ください。

花騎士マン 制作秘話【1】

FKG15 
【登場人物】

・泉絽 私の事です。基本的に私の主観で物語を見ていきます。
・りね 花騎士マンの生みの親です!
・すら 泉絽とは古くからの友人であり、シールコレクター界では大物らしい?

花騎士マンの前身 それはビックリマン


まずはじめに、一つ確認しておきたい事があります。
皆様は、ビックリマンと言う物を知っているでしょうか?

おっさんである私達の世代では、知らない者は居ないと思うのですが、
今の若い方……特に学生の方は、何それ?と言う方もいらっしゃるのではないかと。

※以下Wikiからの引用です

ビックリマンは、1977年から発売されているロッテチョコレート菓子。おまけとしてシールが封入されており、特に「悪魔VS天使」シリーズは1980年代から1990年代初頭にかけて大ブームを起こし、アニメなど様々な関連商品を生み出した。別冊宝島には1985年のサブカル・流行の1つとして紹介されている[1]

本体となる「ビックリマンチョコ」は、チョコレートウエハースではさんだもの。1970年代生まれを中心とした世代には、チョコ内にピーナッツが入っていたイメージが強いが、時代によって適宜変更されている。本体価格も発売当初は30円だったが、50円、60円と値上げされ、2005年以降80円に。タイアップ商品での定価はその都度異なっている。
ウィキペディア ビックリマン より

ガンダムや仮面ライダー等のアニメや特撮と並んで、一大ブームを巻き起こしたのが
上記の、ビックリマンブーム(悪魔VS天使シリーズ)です。
superzeus2
※誰もが知っているスーパーゼウス!

その人気は根強く、今も、店頭で時々、見かける事もあるのではないかと思います。

当時の子供達の定番雑誌であった、コロコロコミックなどで取り上げられたこともあって、
そのブームは爆発的に広がり、遂には社会現象にもなった経緯があります。

何故、ここまでブームとなったかは、諸説あるとは思いますが、
当時、子供心を上手く掴めた理由の一つに、レアリティの存在があったのだと思います。

キラキラと光るヘッドシール(通称・キラ)は、子供心をくすぐるものでありましたし、
何より、そのシールが希少価値を持っていた(=手に入れにくかった)のも、拍車をかけました。
rokoko2
※カッコいいし、綺麗だし!皆欲しがりました。

綺麗だからみんな欲しいと思う一方で、中々出ない訳ですから、
それを持っているだけで、子供の社会では羨望の眼差しを受ける事が出来たのです。

まぁ、ぶっちゃければ、今のレアリティ・ガチャ文化を生んだ大本と言っても良いかもしれません。
そういう心理や仕組みって言う物は、昔から変わらない訳ですね。

絶頂期には、七色に光り浮き上がって見えるシール(通称・ホロ)も加わって、
そのシール集めの熱は、加熱の一途を辿りました。
masyonero2
※この当時のおまけシールとしてはインパクトがすごい!

ですが、その一方で、シールの価値が高まり過ぎた結果、問題も多く起きてしまいます。
特に、箱買いや大人買いから、本体であった筈のお菓子のチョコが大量に廃棄される事件が頻発。
更には、偽物(通称・ロッチ)がガチャガチャで買えるようになり、交換する際に、詐欺が起こる様に。
最終的には、一部でシールの盗難事件が起きたりと、修羅世界の様相を呈するようになります。

そして、その騒動が引き金となったのか、ある時を境に、いきなりシールの質が落ちました

あんなにも綺麗で一目見て欲しくなるような煌びやかなシールがなくなり
その劣化版とも言ってしまえる様な、見た目の微妙なシールが多くなります。
勿論、デザインやストーリーなどはそのままなのですが、キラやホロが無くなった事が本当に痛かった。
kissosu2
※綺麗なんですけど、やはり物足りない……

当時、私は知りませんでしたが、どうやら公正取引委員会が動いたらしいです。
その為、シールの質や排出率にテコ入れが入り、それは、今日のガチャ文化にも大きく影響を及ぼしています。

実は、今も尚、シール文化に留まらず、多大な影響を及ぼし続けているのが、ビックリマンと言う存在なんです。

但し、先程も書いた通り、公正取引委員会のテコ入れ以降、商用としてのビックリマンシールは
その材質や製法が当時の物と別物になっているようです。

それは、商用的な視点からそうなっている意味合いもありそうですが、結果としては変わりません。
なので、昔のような煌びやかなシールに出会う機会が圧倒的に減りました

今も復刻でビックリマンは出続けておりますが、
ヘッドやキラがあまりないのも、そう言った理由からのようです。

※シールの画像は、すらさんから提供してもらいました。

【1】花騎士マンとの出会い

以下、物語風に書いてみました。
ちなみに、半分はフィクションだったりしますので、適当にお読みください。


 あなたは、ビックリマンを知っているだろうか?

 一時期、社会現象とまでなり、今なお、根強い人気と共に、シール業界をけん引し続ける一大コンテンツだ。
 全盛期には、煌びやかに光るシールや、その特徴的なデザイン……そして、独自のストーリーで少年たちの心を鷲掴みにした経緯を持っている。
 
 そんなビックリマンを追っかけた少年達は、今や、自他共に認めるおっさん世代だ。
 勿論、私もその一人。まごう事なき、アラフォー世代のおっさんである。

 ある日の事、そんな私が、ツイッター上で、とある絵を見付けてしまった。

 花騎士をモチーフにした、ビックリマン風シールの構想絵を。
 それこそが……花騎士マン。
 
 私と花騎士マンの出会いは、そんな些細な物だった。

 
 「で、どう思う?」
 
 「うーん、そうだね。出来によるかなぁ」

 私の問いかけに、目の前の男性は、さほど考えた風でも無く、ポツリと呟くように応える。

 「出来……出来、ねぇ? その辺りは、素人の私ではさっぱりなのだが」

 「そうだろうね。けど、こだわる人はこだわるよ? 例えば、ほらこういうのとか」

 何処から取り出した? って言うか、何で今、そんな物を持っている?
 喉まであがって来た疑問を口にすることなく、私は手元のシールに目を向けた。
 
 見せられたシールは、昔懐かしいビックリマンのキラシールに色を付けた様な物だった。
 そして、その絵が丁寧に描かれた事はわかる物の、知らないキャラであるため、それ以上は「キラが綺麗だなぁ」位の感想しか私には持ちえない。
 
 「うん、わからん!」
 
 「わからんかぁ。このこだわりが。ほらこことか……」

 尚も食いつくように、色々と説明してくれるが、残念ながら違いは全く分からなかった。
 しかし、だからこそ、私は凄いとは思う。
 目の前の彼は、それを理解しているのだから。

 そんな彼の名は、すらと言う。彼との付き合いはかなり長い。
 そして、なんだかんだで、私のオタク人生を作った戦犯の一人と言っても良いかもしれない。その位の付き合いはある。
 ちなみに彼は、巨乳派。そして私は貧乳派。対立は根深い。
 
 そんな彼であるのだが、どうやら、シール業界では、そこそこ名の知れたコレクターであるらしい。
 そう言えば、前に自宅にお邪魔した時に、棚から溢れた分厚いバインダーを見た記憶があるなと、思い出す。
 
 あれ、全部シールだったのかな? だとすると、軽く引く量なんだが。
 クローゼットからはみ出すぐらいならまだしも、部屋の本棚全部、同じ様なファイルで埋まってたよね?
 つか、段ボールとか凄い勢いで詰んであったけど、もしかしたら、あの中も??
 付き合いは長いが、今更ながらに、この男の狂いっぷりが垣間見え、思わず私は身震いする。
 
 とは言え、だからこそ、今回こうして話を振った経緯がある訳だ。
 
 私は、彼に聞きたい事があったのだ。それは勿論、シールについてである。
 何せ私の知っている事など、ビックリマンと、その世代にあった何種類かのシールの記憶のみ。
 
 勿論、シールの良し悪しなど、分かるはずも無い。だが、彼は違う。
 私の勝手なイメージとしては、古物商の様な物だろうか?
 あくまでイメージではあるが、彼はその道のプロなのだ。
 そして彼の持つこだわりや、その鑑定眼が素人のそれとはまるで違うという事は、経験則で知っていた。
 
 なので、こうして顔を合わせて話す機会に聞いたのだ。
 
 「花騎士マンがもし、シール化したら、君は買うか?」と。
 
 そして、もう一つ。彼に聞こうと思った明確な理由がある。
 本日は、じゃぶマイ4の帰り道だったりする。

 そうなのだ。彼は実は生粋の団長だったりする。
 彼は私が、この沼に引き込んだ。私をオタクに落としたほんのささやかな、仕返しだ。

 そう……仕返しだった筈なんだが……どうしてこうなったんだろうか。
 彼は私の予想を超えるペースで花騎士にドップリと浸かり……深く潜り続けた。
 そして、今では私がかなり引くレベルで、熱心な団長様なのだが、これは、恐らくあまり知られていないし、今は大事な事では無いので割愛する。

 そんな彼はシール化されている物があればと、私と共にじゃぶマイに一般参加したようだが、成果は芳しくなかったらしい。
 どうやら、まだ花騎士界では、シールを作る人は皆無であるようだった。

 そんな流れからの、先程の問いである。

 「出来はそんなに重要かい?」

 私のさらなる問いに、さも当然と言う様に頷く彼。

 「それはそうだよ。例えば、花騎士のシールを作っても、団長さん達以外には、ただのキャラクターだよ。だから、シール自体のクオリティで価値を付けるしかないよね」

 「なるほど。確かに」
 
 内心、その通りだと私は、納得する。先程の見せられたシールが知っているキャラなら、私の食指も動いたかもしれない。だが、実際、私は興味を持たなかった。
 私達団長にとって、花騎士と言う付加価値があるからこそ、花騎士マンとしての価値がある。
 だけど、団長ではない人からすれば、知らないキャラクターが描かれたシールでしかない。
 逆もまた然り、という事なのだろう。

 そして、シールコレクターとしての彼は、シールの出来に、購買意欲が左右されるという事か。

 「今は、オリジナルシールが少しずつ増えてきているのも、キャラクターでは無くて、シールその物のこだわりや価値が高いからだと思うよ?」

 「へぇ、コレクターをも唸らせるような物を作る人がいるのかい?」

 そう口にした後で、しまったと、内心後悔する。

 「そうなんだよ。例えば、これも、オリキャラなんだけど……」

 テンションの上がった様子で彼は何処からともなく、新しいシールを出して来た。
 だから、お前は何処からそのシールを出したんだと、心の中で問いつつ、私も、頷きながら何となく話を聞く。

 そうして、彼のシール談義は続いたが、その時の私は、軽く聞き流していた。
 いや、正確には聞いていたのだが、脳が理解できなかったと言うべきだろう。
 ある意味で、不毛なやり取りである。

 しかし、この時の話が、実は、その後の話に大きくかかわって行く事になるのだが、この時の私は勿論、そんな事は全く知らないのであった。

(続く)

※上記の話は、8割フィクションです(多分)
 実在の人物とは、あまり関係がありません。その筈です。

花騎士マン 最新情報

とまぁ、何となく物語風に書いてみましたが、如何だったでしょうか?
とりあえず、需要は殆どないと思うのですが、時間のある時に続きを書ければなとか思ってます。

さて、記事の最後に、現在の花騎士マン、進捗状況とか何とか。

現在、全てのシールが発注完了し、生産体制に入っております。

先日、りねさんがTwitterでご紹介して下さいましたが、あれは、仮稿で
本番に比べればかなり質の悪い状態らしく、出来を確認するために刷った物です。

インクジェット? とか何とか。本番は、オフセット? だそうです。
難しい話は、すらさんとりねさんに任せるとして、私は、だらっと紹介だけしておきます。

裏書と呼ばれる物の本文は、僭越ながら私が書かせて頂きました。
(本当は最初、私は関わるつもりはなかったのですが……なぜこうなった)

何分、持っていない花騎士も多く、資料を見ながらイメージで組んだ部分もありまして
細かい所まで表現しきれてないとは思うのですが……お許しください。

また、文字数の問題やフォントの大きさ云々等、統一性を更に持たせる為に、
次弾では、もう少し調整をする事が既に確定しております。

これも、後々、制作秘話で出て来るのですが、今回の制作はテストケースの意味合いが強く
あくまで次回に繋げるためのジャブの位置づけになります。

りねさんやすらさんとも話が進んでいるのですが、次は、金の子や銀の子……
最終的にはホロまで作れたら良いよねって話をしていて、夢が膨らんでおります。

ただ今回、りねさんもガチで作ったのが初めてなので、色々と試行錯誤されたご様子で、
しかも、デザイン等は全部りねさんに丸投げな訳なので、ご苦労された様です。

すらさんも、その知識と伝手をフルに活用して下さり、
初期の頃では思いも着かなかったような形で、作成へと漕ぎ着けられました。

お二人とも、お忙しい中、ご尽力いただき、ありがとうございました。

ちなみに、りねさんは今回、シール作成についての技術等もかなり学んだようでして、
次弾に向けての良い叩き台になったと、私は見ていて感じております。

うん、とまぁ、何か凄く偉そうに書いていますが、私とすらさんは実質殆ど何もしてません
結局のところ、りねさんが凄く頑張って、私達の我が儘を聞いてくれて、良いものになったという感じ。

なので、もし少しでも興味を持って下さった方がいらっしゃいましたら、
是非、ご支援・応援頂けると、主にりねさんが助かります。

りねさん、凄く頑張ってます! そして私とすらさんも、応援してます(ぉ

今後とも、より素敵な花騎士マンになる様に、りねさんを中心に、私達も頑張ります。

それでは、今回の記事は以上となります。
お読み頂き、ありがとうございました。

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