皆さま、こんばんは。
このような辺境まで、お越し頂き、ありがとうございます。
先日、第10話 『MEMORY in CHILDREN 3/3』が、終了いたしました。
これで、過去から続く一連の流れが一旦、幕を下ろす形になります。
残念ながら現時点では、中学編のラストに当たる部分がまだ出てきていませんが、
今後、描写される形になるかもしれませんので、まずは、置いておくことにします。
という訳で、今迄の記事に書いていた通り、第一期の主要な流れが、終わりました。
ご視聴の皆様は、今回までの流れを見て、どう感じたでしょうか?
原作組の私としては、本当に綺麗に纏めたなと、素直に称賛したいと思っております。
勿論、前々から書いています様に、まず大前提として尺が全く足りません。
この物語を細かくやろうとしたら、この倍は必要だと思います。
ですから、どこかが削られるのは当然だと私は思っています。
その上で、私から見れば、ですが……
駆け足で来たとは言え、ちゃんと抑える所は最低限、押さえておりました。
その上で、この第10話で、綺麗に着地点に降ろせたのは、本当に凄い事だと思います。
私としては、今回描かれた世界観も、逸品でした。
あの映像・音響・声優さんの演技、全て、素晴らしいの一言です。
これは、アニメだからこそ際立った部分だと、私は思っております。
そんな素敵な第10話で分かり難い点について、一応、おさらいしておこうと思います。
なお、今回の話を理解するには、前の話も理解しておく必要があります。
宜しければ、過去の記事もどうぞ。
・サクラダリセットのススメ
・中学生編まとめ
・第3・4話まとめ
・第6~8話まとめ
念の為に、今回の流れを簡単に解説していきたいと思います。
〇 桜の木の下での検証
浅井ケイ、村瀬さん、春埼が桜の木の下で集まって、写真世界から花びらを取り出しました。
この一連の流れの中に、見過ごしがちな情報が隠れています。
大事な点は、以下の2点です(原作風に)
①村瀬さんの打ち消したもの
この時の村瀬さんの能力発動時のコールを確認すると、
「全身 リセット」
とコールしております。
あれ? ちょっと待って下さい。
いつもの革命家村瀬さんの必殺技は、
「全身 能力」
でしたよね? 何故、違うのでしょうか?
それは、10話を視聴した皆さんなら、お気づきかと思いますが、
「全身 能力」では、困るからですよね。
何故なら、坂上さんのコピーする能力が無効化されてしまうからです。
村瀬さんは、第4話で、浅井ケイに心を盛大に折られて以降、他人に能力が使えません。
なので、坂上さんにコピーしてもらう必要があるのですね。
だから、コールは「全身 リセット」でなければならないのでした。
②取り出したものが10分以降存在できるか?
佐々野さんの能力は、写真の世界を10分間忠実に再現するという物でした。
タイムリミットがあるのなら、
例え写真の世界から物を取り出しても10分経ったら消えてしまうのでは?
と、危惧していたのですね。だから、試してみたのです。
ですが、結論から言えば、取り出した花びらは消えませんでした。
これを確認した事で、相馬菫の復活は出来ると確信した訳です。
さて、何故消えないのか。
これは作品内でケイが言っていましたが、
リセットによって能力は発動しなかったことになります。
能力が発動すらしていないのですから、消える筈がありません。
また、こういう風に考えることも出来るかもしれません。
佐々野さんの能力は、写真の世界を忠実に再現する能力です。
その世界の制限時間が10分なだけであって、存在物その物に制限時間は無いのかもしれません。
そして、その世界で再現されたものは、本物と寸分もたがわない同一の物です。
でなければ写真の世界の人物が会話したり、ましてや能力を使う事など、できる筈がありません。
それを持ちだすのですから、消える筈がありません。
10分経って消えるのは、写真の世界その物なのです。
◯ 必要だった能力者が集う
相馬菫を写真世界から連れ出すには、以下の能力者が必要でした。
・春埼 美空(リセット)
・坂上 央介(能力コピー)
・村瀬 陽香(物を消す)
しかし、普通に過ごすだけでは、この3人は関わること無く過ぎ去るだけでした。
相馬菫が復活するには、この3人をケイのもとに揃える必要があります。
だから、相麻菫はマクガフィンを用意しました。
彼の元に、能力者を集わせるために、その小道具を用意したのです。
全ての役者は揃い、相馬復活の試みが始まりました。
その時、以下のように時間が流れました。
【一回目】
8月28日(月) 18:20 セーブ(ケイはテトラポットから電話)
↓
8月30日(水) 18:20~ テトラポットへ全員集合・写真世界へ
《リセット》
【二回目】
8月28日(月) 18:20(村瀬・相馬・ケイがテトラポットにいる)
方法は作中で表現された通り、
村瀬「全身 リセット」→坂上(コピー)→相麻菫
と言う方法で、リセットの効果を相麻菫が無効化している状態でリセットすることでした。
今までの通り、村瀬さんがリセットを無効化している状態では、
リセットされても、場所を移動しません。
なので、村瀬さんは、当然として、
能力をコピーされている相麻菫もリセットの影響を受けませんでした。
その為、テトラポットに残るのは、
村瀬、相麻菫、そしてセーブした瞬間にそこにいたケイです。
悲しいかな、協力してくれた坂上は、リセットの影響を受け、2日前の状態に戻ります。
その為、ケイ達が声をかけなければ、彼は、相麻菫が復活したことすら知りえません。
また、春埼も同様にリセットされているので、テトラポットにはいません。
村瀬さんは、空気を呼んでさっさと退場します。元々、暴走してなければ冷静な人なんです。
こうして、ケイは、相馬菫と二人で語り合うことになりました。
中でも、以下の二つの謎は、今後も物語進行の中心に有り続ける事になります。
①何故、相馬菫は死ぬ必要があったのか
相馬菫は未来視の能力を持っております。
なので作中で語られた通り、事故で死ぬなど本来あり得ません。
つまり自殺したのは確定事項なのです。
その理由が、今後の物語の肝になります。
更に、そんな彼女の心理状態を是非、想像して頂きたいと思います。
これが、この作品の第二の肝になります。
その二つを見ていくと、色々と見えてくるものがあると思います。
第2話で描かれた通り、相馬菫は1回目の時は、ケイの所に訪れております。
しかし、2回目は来ませんでした。何故でしょうか?
別に自殺するだけならば、同じことを繰り返しても問題ないはずなのです。
この小さな変化に、彼女の心理が透けております。
もしここまでちゃんとお話に着いてこれている方で、
更にお暇な方は、第一話、第二話を見返してみて下さい。
彼女の心理が、透けて見える部分を、数多く発見できると思います。
②相馬菫の真の目的とは何か?
作中でも語られておりましたが、彼女の口から告げられたのは
マクガフィンを持つものが、咲良田の能力を全て支配するという物でした。
そして、彼女は、これをケイへと継がせたいと言っております。
しかし、マクガフィン自体は、ただの変哲もない小石です。
という事は、その言葉の意味は、別の側面をはらんでいる事になります。
この小石を文字通り、舞台装置に組み込むことで、
彼女の舞台を完成させるつもりだと受け止める事が出来ます。
彼女の本当の思惑は、なんなのでしょうか? 言葉通りなのでしょうか? それとも?
彼女の行動を追いながら、それを求めていくことが後半の見どころの一つになります。
これを更に掘り下げて、再度、取り上げられるかどうかは読めませんが、
影響のない範囲で、今回の描写を含めて、改めて浅井ケイと言う人間を
私なりに紐解いて行きたいと思います。
〇 始まりは4年前(小学校6年生の時)
今迄、チラチラと描写が挟まれて来たケイの過去。
いきなり隣に座った、完璧に不審人物でしかない男の携帯を手にした所から
彼の人生は、大きく舵を切る事になりました。
前回の記事で書いた通り、魔女の計画通りに咲良田へと降り立ったケイ。
そこで、彼は家の鍵が付いたキーホルダーを落とし、壊してしまいます。
しかし、ここで偶々通りかかった怪しい男の人が、まるで手品のように
壊れたキーホルダーを
直してしまった事で、彼はこの街に能力が溢れている事を知ります。
少年であった浅井ケイは、世界に絶望していました。
自分の思い通りにならない世界。
彼は、見ての通り頭の回転が速く、同年代どころか人類すら超越しそうな程、賢い少年でした。
それ故、彼は分かってしまっていました。
全てが彼にとってはどうしようもなく、この世は彼の思い通りにはならないと、
幼いながらに知ってしまったのです。
だからこそ、あんな無気力で死んだような目をしている訳ですね。
ですが、咲良田に来て、彼は能力に希望を見出します。
この世界のルールを変える事が出来るかもしれない。
諦め、目を背けていた事に向き合えるかもしれないと。
だから、彼は夢中になって咲良田の能力について調べ、その法則に至ります。
その過程で、彼は自分に発現した能力……記憶保持を理解しました。
そして、それ故に、管理局に目を付けられました。
彼の能力は、管理局にとって見過ごす事の出来ない能力だったからです。
彼の能力は、記憶保持。
咲良田の能力が、咲良田の外で使えないのは、その使い方を忘れてしまうから。
そうですね。浅井ケイは、能力を外でも使えてしまう可能性があるという事です。
そして、その事を咲良田の外に伝える事が出来てしまう、恐ろしく危険な存在です。
だから、管理局は、彼を咲良田の外に出す訳にはいかなくなったという事です。
浅井ケイは、咲良田に入って能力を発現したら、もう外に出る事は許されないのです。
その対価として、咲良田での生活を保障されました。
そして、外にいるケイを知る全ての人からケイの情報を奪いました。
これで、浅井ケイは、咲良田以外の場所で、生きていく術を失う事になります。
と、ここでまさかのリセット発動です。
これから起こる未来を思い出し、ケイはある決断をしました。
過去を捨て、家族を捨てるという決断を、自ら下したのです。
何の為にでしょうか?
それは、既に語られておりますが、またの機会にご紹介したいと思います。
まぁ、OPの透明感は、言うに及ばず、素晴らしいですよね。
一方、巷で、不評でしたし、私も雰囲気がそぐわないかと思っていたEDですが……
最近、何度も聞いてきたせいか……
EDも段々、これはこれでアリか?と思えるように、調教されている私です。
さて、実は、そんなインパクトのあるOPとEDには、大きなヒントが隠されています。
まずは、OPから。
綺麗な声ですね。しかし、注目すべきはそこではありません。
一番大事な所は、歌詞です。歌詞を是非、意識して聞いてほしいのです。
さて、話は変わって、この曲のフル版が発売されたのは、第10話が終わった後です。
その上で、もし、この曲をフルで聴ける方の中で……私の記事を読んだ方に問いたいです。
この曲は誰の事を歌っているんでしょうか??
次にEDです。こちらはフルが公開されました。
巷ではねっちょりとか、納豆とか、中々に個性的な表現のされ方をされております。
私も、その表現には賛成で、だからこそ、好きになれなかった部分があるのですが……
歌詞をちゃんと最後まで聞いて、私、鳥肌が立ってしまいました。
ああ、そうか、この人の事を歌うなら、このねっとり感もアリかもしれんと。
ちなみに、この曲、明らかに雰囲気が、OPと正反対ですよね。
好みが別れる所ではあると思うので、聴ける方だけで結構です。
聴ける方はやはり聞いて頂き、歌詞に注目してみて下さい。
これは、誰の事を歌った曲なんでしょうか?
私の中では、明確な答えとイメージが出来たので、この曲を聴く楽しみが増えました。
そして、この曲の発売は、もうすぐです。
OPもEDも、物語の進みを待って発売されました。
この段階まで来ないと出せないのも納得ですわ。
以上、簡単&雑ではありますが、第10話の雑な解説でした。
お読み頂き、ありがとうございました。
次回、第11話は閑話となります。
予告で聞こえた、春埼の「困った……」が、私の心にじわじわ来てます。
※本記事の画像は、 以下の権利者より引用させて頂きました。
問題のある場合は、削除致しますので、ご連絡下さい。
©河野裕・椎名優⁄KADOKAWA⁄アニメ「サクラダリセット」製作委員会
このような辺境まで、お越し頂き、ありがとうございます。
先日、第10話 『MEMORY in CHILDREN 3/3』が、終了いたしました。
これで、過去から続く一連の流れが一旦、幕を下ろす形になります。
残念ながら現時点では、中学編のラストに当たる部分がまだ出てきていませんが、
今後、描写される形になるかもしれませんので、まずは、置いておくことにします。
という訳で、今迄の記事に書いていた通り、第一期の主要な流れが、終わりました。
ご視聴の皆様は、今回までの流れを見て、どう感じたでしょうか?
原作組の私としては、本当に綺麗に纏めたなと、素直に称賛したいと思っております。
勿論、前々から書いています様に、まず大前提として尺が全く足りません。
この物語を細かくやろうとしたら、この倍は必要だと思います。
ですから、どこかが削られるのは当然だと私は思っています。
その上で、私から見れば、ですが……
駆け足で来たとは言え、ちゃんと抑える所は最低限、押さえておりました。
その上で、この第10話で、綺麗に着地点に降ろせたのは、本当に凄い事だと思います。
私としては、今回描かれた世界観も、逸品でした。
あの映像・音響・声優さんの演技、全て、素晴らしいの一言です。
これは、アニメだからこそ際立った部分だと、私は思っております。
そんな素敵な第10話で分かり難い点について、一応、おさらいしておこうと思います。
なお、今回の話を理解するには、前の話も理解しておく必要があります。
宜しければ、過去の記事もどうぞ。
・サクラダリセットのススメ
・中学生編まとめ
・第3・4話まとめ
・第6~8話まとめ
第10話 『相馬菫』復活までの流れ
何だかわからないけど、復活しちゃった!と、首を捻っている方向けに、念の為に、今回の流れを簡単に解説していきたいと思います。
〇 桜の木の下での検証
浅井ケイ、村瀬さん、春埼が桜の木の下で集まって、写真世界から花びらを取り出しました。
この一連の流れの中に、見過ごしがちな情報が隠れています。
大事な点は、以下の2点です(原作風に)
①村瀬さんの打ち消したもの
この時の村瀬さんの能力発動時のコールを確認すると、
「全身 リセット」
とコールしております。
あれ? ちょっと待って下さい。
いつもの
「全身 能力」
でしたよね? 何故、違うのでしょうか?
それは、10話を視聴した皆さんなら、お気づきかと思いますが、
「全身 能力」では、困るからですよね。
何故なら、坂上さんのコピーする能力が無効化されてしまうからです。
村瀬さんは、第4話で、浅井ケイに心を盛大に折られて以降、他人に能力が使えません。
なので、坂上さんにコピーしてもらう必要があるのですね。
だから、コールは「全身 リセット」でなければならないのでした。
②取り出したものが10分以降存在できるか?
佐々野さんの能力は、写真の世界を10分間忠実に再現するという物でした。
タイムリミットがあるのなら、
例え写真の世界から物を取り出しても10分経ったら消えてしまうのでは?
と、危惧していたのですね。だから、試してみたのです。
ですが、結論から言えば、取り出した花びらは消えませんでした。
これを確認した事で、相馬菫の復活は出来ると確信した訳です。
さて、何故消えないのか。
これは作品内でケイが言っていましたが、
リセットによって能力は発動しなかったことになります。
能力が発動すらしていないのですから、消える筈がありません。
また、こういう風に考えることも出来るかもしれません。
佐々野さんの能力は、写真の世界を忠実に再現する能力です。
その世界の制限時間が10分なだけであって、存在物その物に制限時間は無いのかもしれません。
そして、その世界で再現されたものは、本物と寸分もたがわない同一の物です。
でなければ写真の世界の人物が会話したり、ましてや能力を使う事など、できる筈がありません。
それを持ちだすのですから、消える筈がありません。
10分経って消えるのは、写真の世界その物なのです。
◯ 必要だった能力者が集う
相馬菫を写真世界から連れ出すには、以下の能力者が必要でした。
・春埼 美空(リセット)
・坂上 央介(能力コピー)
・村瀬 陽香(物を消す)
しかし、普通に過ごすだけでは、この3人は関わること無く過ぎ去るだけでした。
相馬菫が復活するには、この3人をケイのもとに揃える必要があります。
だから、相麻菫はマクガフィンを用意しました。
彼の元に、能力者を集わせるために、その小道具を用意したのです。
全ての役者は揃い、相馬復活の試みが始まりました。
その時、以下のように時間が流れました。
【一回目】
8月28日(月) 18:20 セーブ(ケイはテトラポットから電話)
↓
8月30日(水) 18:20~ テトラポットへ全員集合・写真世界へ
《リセット》
【二回目】
8月28日(月) 18:20(村瀬・相馬・ケイがテトラポットにいる)
方法は作中で表現された通り、
村瀬「全身 リセット」→坂上(コピー)→相麻菫
と言う方法で、リセットの効果を相麻菫が無効化している状態でリセットすることでした。
今までの通り、村瀬さんがリセットを無効化している状態では、
リセットされても、場所を移動しません。
なので、村瀬さんは、当然として、
能力をコピーされている相麻菫もリセットの影響を受けませんでした。
その為、テトラポットに残るのは、
村瀬、相麻菫、そしてセーブした瞬間にそこにいたケイです。
悲しいかな、協力してくれた坂上は、リセットの影響を受け、2日前の状態に戻ります。
その為、ケイ達が声をかけなければ、彼は、相麻菫が復活したことすら知りえません。
また、春埼も同様にリセットされているので、テトラポットにはいません。
村瀬さんは、空気を呼んでさっさと退場します。元々、暴走してなければ冷静な人なんです。
こうして、ケイは、相馬菫と二人で語り合うことになりました。
そして新たなる謎が提示される
無事復活した相馬菫ですが、その行動は謎に満ちております。中でも、以下の二つの謎は、今後も物語進行の中心に有り続ける事になります。
①何故、相馬菫は死ぬ必要があったのか
相馬菫は未来視の能力を持っております。
なので作中で語られた通り、事故で死ぬなど本来あり得ません。
つまり自殺したのは確定事項なのです。
その理由が、今後の物語の肝になります。
更に、そんな彼女の心理状態を是非、想像して頂きたいと思います。
これが、この作品の第二の肝になります。
その二つを見ていくと、色々と見えてくるものがあると思います。
第2話で描かれた通り、相馬菫は1回目の時は、ケイの所に訪れております。
しかし、2回目は来ませんでした。何故でしょうか?
別に自殺するだけならば、同じことを繰り返しても問題ないはずなのです。
この小さな変化に、彼女の心理が透けております。
もしここまでちゃんとお話に着いてこれている方で、
更にお暇な方は、第一話、第二話を見返してみて下さい。
彼女の心理が、透けて見える部分を、数多く発見できると思います。
②相馬菫の真の目的とは何か?
作中でも語られておりましたが、彼女の口から告げられたのは
マクガフィンを持つものが、咲良田の能力を全て支配するという物でした。
そして、彼女は、これをケイへと継がせたいと言っております。
しかし、マクガフィン自体は、ただの変哲もない小石です。
という事は、その言葉の意味は、別の側面をはらんでいる事になります。
この小石を文字通り、舞台装置に組み込むことで、
彼女の舞台を完成させるつもりだと受け止める事が出来ます。
彼女の本当の思惑は、なんなのでしょうか? 言葉通りなのでしょうか? それとも?
彼女の行動を追いながら、それを求めていくことが後半の見どころの一つになります。
浅井ケイの過去、その決意
今回の話で、ケイの過去がある程度、明らかになりました。これを更に掘り下げて、再度、取り上げられるかどうかは読めませんが、
影響のない範囲で、今回の描写を含めて、改めて浅井ケイと言う人間を
私なりに紐解いて行きたいと思います。
〇 始まりは4年前(小学校6年生の時)
今迄、チラチラと描写が挟まれて来たケイの過去。
いきなり隣に座った、完璧に不審人物でしかない男の携帯を手にした所から
彼の人生は、大きく舵を切る事になりました。
前回の記事で書いた通り、魔女の計画通りに咲良田へと降り立ったケイ。
そこで、彼は家の鍵が付いたキーホルダーを落とし、壊してしまいます。
しかし、ここで偶々通りかかった
壊れたキーホルダーを
直してしまった事で、彼はこの街に能力が溢れている事を知ります。
少年であった浅井ケイは、世界に絶望していました。
自分の思い通りにならない世界。
彼は、見ての通り頭の回転が速く、同年代どころか人類すら超越しそうな程、賢い少年でした。
それ故、彼は分かってしまっていました。
全てが彼にとってはどうしようもなく、この世は彼の思い通りにはならないと、
幼いながらに知ってしまったのです。
だからこそ、あんな無気力で死んだような目をしている訳ですね。
ですが、咲良田に来て、彼は能力に希望を見出します。
この世界のルールを変える事が出来るかもしれない。
諦め、目を背けていた事に向き合えるかもしれないと。
だから、彼は夢中になって咲良田の能力について調べ、その法則に至ります。
その過程で、彼は自分に発現した能力……記憶保持を理解しました。
そして、それ故に、管理局に目を付けられました。
彼の能力は、管理局にとって見過ごす事の出来ない能力だったからです。
彼の能力は、記憶保持。
咲良田の能力が、咲良田の外で使えないのは、その使い方を忘れてしまうから。
そうですね。浅井ケイは、能力を外でも使えてしまう可能性があるという事です。
そして、その事を咲良田の外に伝える事が出来てしまう、恐ろしく危険な存在です。
だから、管理局は、彼を咲良田の外に出す訳にはいかなくなったという事です。
浅井ケイは、咲良田に入って能力を発現したら、もう外に出る事は許されないのです。
その対価として、咲良田での生活を保障されました。
そして、外にいるケイを知る全ての人からケイの情報を奪いました。
これで、浅井ケイは、咲良田以外の場所で、生きていく術を失う事になります。
と、ここでまさかのリセット発動です。
これから起こる未来を思い出し、ケイはある決断をしました。
過去を捨て、家族を捨てるという決断を、自ら下したのです。
何の為にでしょうか?
それは、既に語られておりますが、またの機会にご紹介したいと思います。
物語の本筋が隠されているOP/ED
皆様、視聴している際は、OPとEDは、見ていらっしゃるでしょうか?まぁ、OPの透明感は、言うに及ばず、素晴らしいですよね。
一方、巷で、不評でしたし、私も雰囲気がそぐわないかと思っていたEDですが……
最近、何度も聞いてきたせいか……
EDも段々、これはこれでアリか?と思えるように、調教されている私です。
さて、実は、そんなインパクトのあるOPとEDには、大きなヒントが隠されています。
まずは、OPから。
綺麗な声ですね。しかし、注目すべきはそこではありません。
一番大事な所は、歌詞です。歌詞を是非、意識して聞いてほしいのです。
さて、話は変わって、この曲のフル版が発売されたのは、第10話が終わった後です。
その上で、もし、この曲をフルで聴ける方の中で……私の記事を読んだ方に問いたいです。
この曲は誰の事を歌っているんでしょうか??
次にEDです。こちらはフルが公開されました。
巷ではねっちょりとか、納豆とか、中々に個性的な表現のされ方をされております。
私も、その表現には賛成で、だからこそ、好きになれなかった部分があるのですが……
歌詞をちゃんと最後まで聞いて、私、鳥肌が立ってしまいました。
ああ、そうか、この人の事を歌うなら、このねっとり感もアリかもしれんと。
ちなみに、この曲、明らかに雰囲気が、OPと正反対ですよね。
好みが別れる所ではあると思うので、聴ける方だけで結構です。
聴ける方はやはり聞いて頂き、歌詞に注目してみて下さい。
これは、誰の事を歌った曲なんでしょうか?
私の中では、明確な答えとイメージが出来たので、この曲を聴く楽しみが増えました。
そして、この曲の発売は、もうすぐです。
OPもEDも、物語の進みを待って発売されました。
この段階まで来ないと出せないのも納得ですわ。
以上、簡単&雑ではありますが、第10話の雑な解説でした。
お読み頂き、ありがとうございました。
次回、第11話は閑話となります。
予告で聞こえた、春埼の「困った……」が、私の心にじわじわ来てます。
※本記事の画像は、 以下の権利者より引用させて頂きました。
問題のある場合は、削除致しますので、ご連絡下さい。
©河野裕・椎名優⁄KADOKAWA⁄アニメ「サクラダリセット」製作委員会
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