皆さま、こんばんは。
このような辺境まで、お越し頂き、ありがとうございます。

先日より、ご紹介しております、アニメ『Rewrite』が、最終回を迎えます。 
そこで、視聴をして尚、イマイチよく分からんぞ!という方や
ネタバレとか気にしないから、全容をある程度知っておきたいという方に向けて、
独断と偏見と私見だらけの解説記事を書いてみました。 

前回までの解説は、こちらになります。第一期 MOON編
Terra編は、第一期、MOON編の理解がないと、意味不明になりやすいです。
もし、まだのようでしたら、また、ご興味があるようでしたら、是非どうぞです。

注意】
・この記事は、Rewrite本編のネタバレを盛大に含みます。
・一応、私の理解の範囲で書いておりますので、間違っている可能性もあります
(ご指摘・修正ありましたら、お教えいただけると助かります) 
・私の知識はPC版Rewrite(初回版)とアニメのみです。一部、古い解釈もあるかもしれません。


要するに、間違っていたらごめんね!
けど、多分、大筋の流れは問題ないと思うから、許して!

と言った、無責任極まりない記事となっております。

以上のことを踏まえた上で、宜しければお進み下さい。   

Terra編の時系列について

今までのお話を理解している方には、必要ないと思いますが
念のために、こちらからご紹介です。

まず、よく疑問が出てくるものとして、

あれ? Terra編って、第一期やMoon編より、過去なの??

と言うことがあります。

結論から言うと、時系列としては、

(過去) 第一期&Moon編 ⇨(46億年)⇨ Terra編 (未来)
 

となりまして、第一期、Moon編より未来の話となります。

そうすると、次に出てくる疑問として

『いやいや、だって、瑚太郎の過去の話から始まるじゃん!』

と言う事なのですが……
ここで、Moon編解説でも、ご説明した事が生きてきます。 

アウロラの説明で書かせて頂きましたが、

アウロラを再利用した場合…… 
その履歴を参照して、 前回と同じ道を辿ると言う性質がありました。

という訳でして、Terra編は、Moon編でアウロラが地球に戻ったあと、
46億年かけて、生命が同じように進化した先にある話ということになります。

勿論、第一期やMoon編でも同じ様な事が起こりました
なので、正確には、Moon編の遠い未来で、同じ過去をなぞっていると言う事になります。

いや、なんでそんな面倒な設定に……と思うかもしれませんが、実はここが重要でして……
この間=46億年間、月の篝はひとりぼっちであると言うことなんです。 

アウロラを月に掻っ攫う前の、
月から地球の様子を寂しく眺めている状態に戻っているという事です。
月の篝は、人類を送り出したあと、ずっと孤独に耐えて、一人で待っていました。

これが、この物語の中心部分なので、抑えておいて下さい。

瑚太郎の過去【運命の分岐まで】(第四話~第六話)

さて、では、早速、Terra編を詳しく見て、重要な所を解説していきます。

まず、何を置いても外せないのが、そう、オープニング(以下OP)です!!
Terra編からのOPがまた、かっこよすぎる!
そして、例の如く、超絶ネタバレ満載なんですよ。なので、まずはこちらをどうぞ。

なにこれ? 本当にRewrite? って言うくらい別物になってます。
そうなんですよね。別物なんですよ。
なので、是非、隅々まで、堪能していただきたい!!

では、先に進みます。

◯初っ端の銃撃戦シーン
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こちらは、説明の必要はないと思いますが、分岐後の話となります。
次項目の、運命分岐後に、また説明したいと思います。

◯小・中学時代の瑚太郎

俺は不器用なガキだった。とにかく、人とうまくやれない奴だった。
俺は、明らかに世界の一部になりそこなっていた。
ただ、息苦しい。この頃の俺は、窒息しかけの金魚みたいに、毎日あえいでいた。 
生きる事は、何だか拷問にも似ていた。

この様な表現から始まる通り、瑚太郎は明らかに
人との付き合いが上手く出来ないタイプでした。 
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そのせいと、家庭環境の影響もあって、瑚太郎の少年時代の彼は、
考えが非常に鬱屈したものとなっていきます。

親がマーテルの熱心な信者だった事と、その教えに納得出来ないこともあり、
その傾向は、益々、酷くなることに。

結果、彼は多くの時間を孤独に過ごすことになります。
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外界から雑音(親の小言)を遮断するために、音楽を……う、頭が……(黒歴史)

ちなみに、このことは、第一期の瑚太郎も覚えています。
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第四話、静流にこの音楽プレイヤーを渡すシーンで、詳しく述べられていますね。

また、この荒れていた時期に、不良に絡まれていた吉野を助けることで、
彼をあんな残念なキャラに導く結果となります。
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で、まぁ、青年期特有の悩みをこじらせ、その結果、発症した病気……
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そう、厨二病ですわ。うん、身に覚えのある人も多いですよね? よね?

幼い頃から能力を自覚していた彼は、その力の行使を拠り所に、
地球救済ハンター(自称)として、未確認生物(UMA)を狩ることに明け暮れます。

その際、地球の篝の発生(発芽)に立ち会うことになります。
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その美しさを見て、自分の醜さを知る瑚太郎。
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これが、その後の篝との縁を繋ぐきっかけとなります。

◯篝火の導き
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いきなり見た方はびっくりしたと思います。
しかし、これこそが、Terra編の見どころの一つです。
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もう、お分かりかと思いますが、これは、月の篝が作り上げた理論の結果です。
この淡い光は、月の篝の導きであり、瑚太郎自身の目標です。

Moon編の生命の理論、その先へと行き着くため、無数の選択の中から、
彼女の灯す光を追って、瑚太郎は進み続けることになります。

◯小鳥との出会いと約束

そんな鬱屈した日々を送る中で、隣に引っ越してきた小鳥と出会うことになります。
ですが、ファーストコンタクトから、二人の仲は最悪です。
お互いに、人との接し方が下手な上に、瑚太郎くんも捻くれているので、険悪に見えます。

ですが、本当は瑚太郎くんは、根が優しいので、なんだかんだで、色々と交流が進み……
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エビチリが食べられなく……では無く、徐々に心が近づいていきます。
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そして、運命の日の少し前。
彼女はペロを失った傷心旅行に、家族で出かけることに。
ロリ小鳥の嬉しそうな笑顔……これが如何にレアな物か……見ている人にはわかりますよね?

一期を見た方は、ピンとくるでしょうが、この旅行の帰り道で向かう途中で一家は事故にあいます
※3月26日訂正 アニメ版では、行きで事故を起こしたようです。Terra編 第五話参照

そして、小鳥だけが生き残り、両親は死亡。
小鳥がドルイドになり、両親を魔物にしてしまいます。

ですが、ここで篝火に導かれ……今までの過去には無かった出来事が。
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出かける前に、ささやかな約束を二人は交わします。
収穫祭に一緒に行くという、本当にささやかな約束です。

これが、その後の小鳥の、新しい心の支えとなります。

◯高校に入ってからの瑚太郎

まっすぐに生きる小鳥に影響され、瑚太郎も焦り始めます。
その結果、マーテルと距離を置くようになり、代わりに江坂さんと交流を深めます。

そして、ついには、家出同然でガーディアンへの道を進むことに。
超人としての自分、そして、他の超人達と触れ合う事で、自分の力の無さを思い知ります。

ちなみに、作中でも語られておりましたが、超人の能力は主に3つ。

飛び道具や、追跡、潜伏等に力を発揮する狩猟系。
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主に切断に威力を発揮する伐採系。
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毒や薬を作り出したり、体の感覚が鋭くなる汚染系。
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大きく分けて、これらの能力にわけられますが、この力はいずれも、
精神のコンディションに左右されます。

自分に自信がある者ほど、その強さは上がるため、超人達は、基本的に皆、
自己承認の欲求が、非常に強い傾向にあります。

つまり、「俺がやる!」「俺が倒す!!」と言う、前のめりな人ばかりと言うことですね。
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その中でも特に典型的なのが、三国君。どう見てもカマセキャラです。
ちなみに、この班には、後に出てくる大西の姿もあります。

では、逆に、自信を失い、挫折した者は、どうなるのでしょうか?
答えは、力を失うです。

いましたよね? 一人。そう、長居です。
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自信を喪失し能力を失った長居は、記憶を消され、別の人生を歩むことになります。

第一期で静流が、同じような能力を持っていたことからも、その事実が示唆されていますね。

そう、記憶喪失と言えば、第一期の瑚太郎もそうでした
都合の悪い部分だけ、スッポリと忘れていましたよね?
それは、そのはずで、ガーディアンによって、関係する記憶が全て消されたからです。

彼は、ガーディアンに所属し、落ちこぼれ3人衆として、活動していました。
西九条・今宮の同期であり同僚だったのです。
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また、江坂さんとも、交流がありました。
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以下は、彼に教えを受けた時の、台詞です。

攻撃はシンプルに力強く行え。
 駆け引きや心理戦を前提にするな。
 シンプルで効果的な火力運用こそが、実戦の基本であり、奥義だ。

どこかで聞いた台詞ですよね?
そう、こちらでも紹介しておりますが、第一期の江坂さんとの戦闘シーンです。

つまり、瑚太郎は、一度、江坂さんから指導を受けていたんですね。
だからこその、あの台詞なんです。

では、何故、忘れてしまったかと言えば……もうお分かりでしょうが、あの一期での出来事。
篝との邂逅からの、腕チョンパによる一連の流れです。
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Moon編でも語られておりましたが、もし、この事件が起こった場合、
瑚太郎は、ここから10年近く寝て過ごすことになり、第一期と同じ展開になります。
それは、すなわち、星の死を意味します。

もうアウロラは枯渇寸前です。やり直しはできないのです。
ですから、あの事件を起こしてはいけないのです。
瑚太郎が眠りにつく事態は、回避しなければなりません。

その為に、篝が必死に、瑚太郎を導いています。
そして、瑚太郎も必死に、篝火を追っていきます。

それが、Terra編の一つの大きな山場となります。

◯朱音との出会いとその意味

第一期でもエロ可愛いキャラで、世の男性の心を掴んだ会長ですが……
ロリになっても、その破壊力は増すばかり。
しかも、2回めに合うときには、既に舌打ちを習得しております。
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そんな可愛い、朱音ちゃんですが、この子も篝の導きで影響を受けた一人です。
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森で木の上に上がって降りれなくなっていた後……
第一期の結末では、頭に酷い怪我をする事となります。

しかし、今回は、それを軽傷で回避することに成功します。
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実は、この事が持つ意味は、地味に大きかったのではないかと。

ここからは、うろ覚えの知識になるのですが……。

朱音は、聖女候補です。
そして、聖女とは、代々、記憶を転写することで、存在を繋げてきました。
その聖女の記憶を転写するには、脳細胞が死滅している部分がある必要があります。

元々、朱音は喋れない等、脳になんらかの障害があるのは確定なのですが、
この事故で更に酷い状態へと陥った可能性があります。

つまり、今回事故を回避した事で、転写の影響を最小限に食い止められたのではないかと。

本来であれば、聖女が死んだ段階で、朱音が聖女に侵食されることになります。
ですが、この事で、その影響が緩和される事になるのではないでしょうか?

◯篝との邂逅

ついにターニングポイントへと到達しました。
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 ここで、瑚太郎が鍵である地球の篝を確保、或いは殺そうとすれば
生まれたばかりの篝は、その本能で自動迎撃し、瑚太郎は第一期と同じ顛末を辿ることになります。

ちなみに、余談ですが……Terra編のエンディングは、第一期OPとそのまま繋がります。
 
小鳥の事故の示唆。そして、瑚太郎の向かう先……それは、ターニングポイントです。

一期では、そして、腕チョンパというわけですね。
しかし、この歴史は変わりました。
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篝火の導きに従った瑚太郎は、鍵を見逃しました。
これは、いままでに無かった事です。

もし、一期の状況に突入した場合は、アニメでは語られておりませんが、
篝は、ガイアの州崎派に確保され幽閉されます。
その間、篝は人類のことを理解する術を持たず、知識を蓄えられないまま、10年近くが過ぎます。

だから、一期の篝は言葉を話すことができなかったのです。
まぁ、後半はイレギュラーで、大変なことになってましたが。

ですが、今回は、鍵を見逃したことで、鍵は人間を理解するための旅に出ることが出来ます
世界を回り、人間に対しての知見を深めることになるでしょう。

そして、その瞬間、世界は未だ経験したことのない歴史へと足を踏み入れました。
鍵である篝は、そして瑚太郎は、どうなっていくのでしょうか?


という訳ですが、長くなりましたので、続きは次回に。

以上、本当に拙い解説でしたが、
お読み頂きありがとうございました。

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